なぜカレーなのか?
スパイスカレーは理想的な食事!
今やカレーは日本の国民食と言っても過言ではありませんが、ルーを使ったカレーが一般的です。しかし食事として考えればスパイスカレーが理想的ではないでしょうか? スパイスカレーが理想的な食事と考えられる5つの理由を詳しく解説していきます!
1.栄養バランス:様々な野菜、タンパク質、炭水化物を一皿で摂取できます。
栄養バランスを整えた食事と言うには、「主食・主菜・副菜」を組み合わせたものが理想的で、和食にも**「一汁三菜」と言われる考え方があります。スパイスカレーは肉や野菜を具材にごはんを食べる食事として水分も多く使われていますから、1皿で主食・主菜・副菜の役割を果たしているまさに「一汁三菜」**を実現しています。 また、野菜は1日350gの接種が理想とされていますが、生のままでは量が多く食べるのも大変です。しかしスパイスカレーなら野菜を煮込むことでかさが減り、1日に必要な野菜を摂ることも可能です。またルーと一緒に食べられるスパイスカレーでは、スパイスの香りや濃い味わいが苦手な野菜の味や臭いも抑えて食べやすくなります。
2.スパイスの健康効果:多くのスパイスには抗酸化作用や消化促進効果があります。
カレーによく使われるスパイスは漢方薬として処方されるものも多く、黄色いスパイスのターメリックには「クルクミン」という成分が豊富で、摂取すれば肝機能を活性化させコレストロール値の低下が期待されます。また、抗酸化作用にも優れているので、美肌効果にも期待が持てます。 シナモンには血液循環が良くなることで美肌効果や、冷え性・むくみなどの予防効果があります。高い抗酸化作用を持ち、さらに毛細血管の傷を修復してくれる効果もあるので、肌の代謝が高くなり、アンチエイジングの効果にも期待できます。 スパイスカレーに欠かせないクミンには整腸や解毒作用、コリアンダーには食欲増進・血液浄化作用と様々な健康効果があるのです。
3.味の多様性:スパイスや食材の組み合わせにより、飽きのこない味わいを楽しめます。
厳密にいえばスパイスはカレーの味に影響することはほとんどなく、もっぱら香りづけに使われる存在です。ただその存在感は強烈で、使えば何でもカレーになってしまうほどです。それぞれのスパイスには独特の芳香があり、その組み合わせしだいではどんな食材にも合わせることができるので、使い方や組み合わせは無限に存在します。スパイスカレーは1年と言わず生涯飽きることなく食べることも不可能ではありません。
4.季節・気候・体調に合わせた調整:使用する野菜やスパイスを季節に合わせて変更できます。
多くのスパイスは乾燥した種子や実などですから1年中流通していますが、スパイスそれぞれの効果効能を考えて季節の体調管理が可能です。 たとえば日本の夏は猛暑に苦しめられ多くの人が食欲を失いますが、スパイスカレーに欠かせないクローブには食欲減退をやわらげる効果もあります。辛味のあるスパイスには、唾液の分泌を促して、食欲を高める作用がありますし、防腐・抗菌作用があるため、料理が傷みやすい夏にはぴったり。 冬には身体を温めるシナモンと生姜がおすすめ。シナモンに含まれる**「シンナムアルデヒド」には、毛細血管を強化する働きがありますし、生姜に含まれる「ジンゲオール」は加熱することで「ショウガオール」**に変わり、消化器官を刺激して、血流の流れを高めてくれるという効果があるので、体内で熱を作り出してくれます。 こうしたスパイスの組み合わせを季節や気候、体調に合わせて変えていけば、健康維持のために最適なスパイスカレーを作り出すことができます。
5.消化吸収:スパイスの作用や加熱により、食材の栄養素の吸収が促進される可能性があります。
クミンやカルダモンには消化吸収を助ける効果がありますし、加熱された水分量の多いスパイスカレーに含まれる野菜や肉は消化されやすい状態になっていますから、胃腸にも負担が少なくより栄養価を吸収しやすい食事となっています。野菜に含まれる水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンが溶け込んだルーは飲むだけでその効果効能が期待できますから、まさに理想の食事と言えるでしょう。